こんにちは!営業一筋20年以上、営業マンお悩み解決ブロガーのタッピー(⇒プロフィールはこちら)です。
僕も早いもので30代を超え、職場内でも中堅クラスになると、
いろんなタイプの部下を持つようになりました。
そんな部下でも年が10歳以上も離れていると、
「部下の気持ちがわからない…」
なんてことが多々あります。
現役営業マンの悩みの中でも、特に上司の部下に対する悩みは多いと思います。
今回は、そんな部下の気持ちがわからない上司が、
後輩や部下にどう接すると良いのかや悩みの聞き方などについてご紹介してみます。
是非記事を最後まで読んで、自分と照らし合わせてみましょう^^
目次
「部下の気持ちがわからない…」上司の悩み
あなたも30代ともなれば、何人かの部下がいることでしょう。
僕もこれまで、何人もの部下を見てきましたが、
ひとりひとり性格や育ってきた環境が違うので、
それぞれの部下に対する接し方も違うなと日々感じています。
上司としては、
「部下に一人前になってもらう」
「いち早く戦力になってもらう」
ためにも、部下のやる気を引き出すことが重要です。
僕が入社した10年以上前は、
週に1、2度上司が部下を飲みに連れて行って、
そこで部下とコミュニケーションをとる。
その中で、部下のやる気や明日からの活力を引き出すことが上司の役目でした。
しかし、現在では上司と部下が一緒に飲みに出るという習慣もなくなりつつあり、
部下の悩み自体も複雑化して、上司もその部下の悩みに対応出来ていないのが現状ではないでしょうか…。
僕の周りにもさまざまな悩みを持った部下がいます。
真面目なんだけど対人関係が苦手な後輩
入社当時から、とても真面目で僕が言ったことは素直に聞いて、
文句ひとつ言わずやってくれるA後輩。
ただひとつそのA後輩は、対人関係特に接客が苦手なのです…。
自動車ディーラーなので、接客はつきものです。
お客様と話すときに、緊張するからなのか、うまく会話ができません。
プライベートでも女性と話をするのが苦手なので、彼女がいたことがないのです。
性格的にはとてもやさしく穏やか、見た目も悪くないので、
僕としてはおすすめなA後輩ですが、
「どうも、人と上手く話が出来ない…」
というのが悩みのようです。
中途採用で入った同年代の部下
当社に入社したのが32歳のB部下。
いままで、サービス業や自営のお父さんの仕事を手伝ったりと、
職を転々としていたみたいですが、この度当社に入社。
接客に関しては、いままでもお客さん相手で仕事をしていたので、
特に言葉使いや見た目にも問題なし。
しかし、聞く感じでは親が甘やかしているためなのか、
僕からしてみると危機感が全くない感じ…。
実家からの通いなので、生活費もそんなにかからないとのこと。
「まあ、嫌になればまた仕事辞めればいいや…」
的な考えが入社当初あり、しばらく様子を見ていましたが、
ここ最近新車を購入してその支払いがあるため、仕事を辞めれない状況になった様子。
そのB部下も、
「女性との出会いがない…」
「打ち込めることがない…」
ことが悩みだとか…。
タバコをジッポで火をつけ吸う新人の事務員さん
この3月に短大を卒業して、4月から当社に入社した新人の事務員さん。
ハンドボールで国体にも出場したという体育会系の事務員さんなのですが、
なんと、タバコをジッポを使って火をつけプカプカ吸うんです…。
「ジッポで、火つけた方がうまいんっすよ!」
こんな言いぶり…。
まだ学生気分が抜けてない様子で、イケイケどんどんな感じ…。
タバコを吸うことに関してどうのこうのは僕も言いませんが、
ちょっと僕たちの感覚とはズレてるな~と思います。
今のところ、言われたことはやっていますが、この先どうなる事だか…。
そんな事務員さんの悩みは、
「元々いる先輩事務員さん」
が悩みなんだそうです。
女性同士いろいろあるんでしょうね…。
部下の悩みを解決すると得られる効果とは?
では、部下とのコミュニケーションを向上させ、
部下の悩みを解決するとどのような効果が得られるのでしょうか?
【部下の悩みを解決すると得られる効果】
・部下との信頼関係が高まる
・部下のモチベーションが上がる
・部下が仕事に意欲的になる
・指示を正しく伝えられる
・部下のミスが減る
・部下が責任感も持って仕事をする
・部下がきちんと報告・連絡・相談するようになる
・部下の成長につながる
・部下を叱ることが少なくなる
・あなた自身が自分の仕事に集中できる
・お互いの仕事の効率が上がる
その他にも、職場の雰囲気が良くなり、仕事が楽しくなり、好循環を生み出します。
ですので、部下と密にコミュニケーションをとれる環境を作り、
部下の悩みを真摯に受け止め解決する方法を考えたいものです。
悩みを抱えた後輩や部下にどう接し解決したら良いのか?
僕は、悩みを抱えた部下をそのまま放置していると、
仕事にも集中できないだろうと思い、
なんとか解決するための方法がないだろうかと考えます。
特に、入社当初の新人さんには自分から話しかけ、
悩みを相談しやすい環境を作ろうと日々努力しています。
悩みを聞く「聞き方」が大事
やはり、一番大事なことは部下の話を聞くことでしょうね。
自分の頭の中だけで、
「きっとこう思っているのだろう」
と憶測したり、
「何考えているのかわからない」
と困り果てているようでは、何の問題解決にもなりません。
まずは部下の話をじっくり聞いてみましょう。
そこで、部下の真意を知り、上司として対応することが大事だと思います。
そして部下の話を聞くために、
話しやすい環境を作ることが大事ですし、
その時の「聞き方」が重要となります。
聞き手の態度は、相手の話しやすさに影響します。
部下から、
「この上司になら、自分の悩みを打ち明けてもいい」
と、思ってもらえるような聞き方をすることが肝心です。
・聞くときは、相手に顔と体を向けて、やや前のめりの姿勢で聞く
・自分の作業の手は止めて、話を聞くことに集中する
・アイコンタクトをとる
・「そうなんだね」「分かるよ」「なるほどね」など、受容的な相づちを打つ
・話の内容に良い悪いなどの判断をせず、まずはそのまま受け止める
まずは、部下に共感することが大事です。
いきなり、あなたの意見を押し付けても何の問題解決にもなりません。
部下の話すことに、
「そういうことがあったんだね」
「そう思っているんだね」
と共感的に受け止める。
これだけで、部下は安心感と満足感を得ることができます。
部下が話し終えたところで、あなたなりの考えを述べると部下も受け入れやすくなると思います。
いつも笑顔と明るい声で自ら話しかける
いまの「聞き方」の話にも繋がりますが、
部下に心を開いてもらうためには、
あなたが「話をしやすい上司」であることが大切です。
周りを見渡してみましょう。
「話をしやすい人」とはどのような人でしょうか?
「話をしやすい人」の特徴は、やはり笑顔であることでしょう。
僕も毎朝、同じコンビニを利用していますが、
朝笑顔で「おはようございます!」と言ってくれる明るいおばちゃんと、
不愛想であいさつもろくにしないおじさんがいるんですが、
やはり明るいおばちゃんのレジに行きますもんね。
朝から嫌な思いをしたくないですし、
この笑顔だけで売り上げにかなりの差がでるような気がしますが…。
ですので、いつも穏やかで明るい雰囲気を作ることが、
部下から相談される一つの秘訣と言えます。
・あなた自身の気持ちが病んでいては良い笑顔ではいれません。
・あいさつは上司部下関係なく自ら行いましょう。
・口角を上げて笑顔を作るイメージで。
・明るい声であいさつをしましょう。
ほめることの重要性
当たり前のことですが、誰しもほめられるとうれしいものです。
昔は、
「部下を叱り上げて、軍隊のように働かせることが組織には必要!」
みたいなことが言われていましたが、
今そんなことをしているとすぐに部下は仕事を辞めてしまいますよね。
それでなくても昔に比べ、離職率が増えているのに、
そんなことをしていては今の働き方に合っていません。
それよりは、部下をほめて「承認」ベースで接してみてはいかがでしょうか。
ほめることで、部下は意欲的に仕事に取り組み、プラスのエネルギーの働きが生まれます。
ほめる内容は些細なことでいいんです。まずは行動してみましょう。
「○○君のリーダーシップは凄いなって、いつも感心しているんだ」
「やっぱりこの仕事を任せれるのは〇〇君しかいないな」
「どうしたら○○君のように整理整頓できるのか、僕も教えてほしいな」
部下のモチベーションを上げるには「個性を理解」することが重要
僕も日々感じていますが、部下の個性や性格はそれぞれ違います。
誰にでも言っているような内容の指示も、全体を前に話すときには大事ですが、
部下各々の心には響きません。
全体で方向性を指示したあとで、部下一人一人に合った指示をする必要があります。
また最近、当店にも女性営業マンが入社したんですが、
男性と女性とでも扱い方や言い回しが違いますよね。
それぞれの部下の個性や性格を的確に理解することが大切です。
部下の個性を理解して、その人ならではのポイントを褒めたり指示したりすると、
部下のモチベーションも上がり、あなたへの信頼も増えると思います。
よく部下を観察しましょう。そして部下の個性をつかみましょう。
それが、上司と部下の関係を良くするためのコツです。
言うことを聞かない部下への対処法
「そうは言っても、まず部下が言うことを聞かない…」
「本音で話をしない…」
上司というのは、本当に気疲れの多い仕事ですね…。
時には、こちらが対応したくても言うことを聞かない部下がいたり、
本音で話をしない部下がいたりすることもあるでしょう。
言うことを聞かない部下や本音で話をしない部下にどう対応したらいいのでしょうか?
勿論、何を言ってもどう対応してもどうしようもない部下もいます。
その場合は、違う手段を考えるべきですが、
まずはあなたができることがあるかもしれません。
やってみせ、言って聞かせて…
山本五十六の有名な言葉に、
やって見せて、言って聞かせて、やらせてみて、ほめてやらねば、人を動かず
…という名言があります。
人は、ただ言って聞かせるだけではダメですよ。
「やって見せ、やらせてみて、ほめてやることも重要…」
ということなのでしょう。
また、この続きに
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。
僕が先ほどから述べていることと同じ意味合いですが、
コミュニケーションをとって部下を理解することが大事ですよ。
ということだと思います。
この名言は、山本五十六の名言の中でも有名な言葉です。
この名言の中から、何か一つでもあなたにヒントになればと思います。
「与えないと返ってこない」信頼が大事
やはり、こちらが一方的にやれやれと言っても部下は聞く耳を持ちません。
部下がどんな上司の言うことを聞くかというと、与えてもらった上司ではないでしょうか。
与えてもらったと言っても、物やお金ではありません。
・自分のことを見守ってくれた
・自分をかばってくれた
・自分のことを信じてくれた
・自分を支えてくれた
などなど、自分に少しでも与えてもらったという意識があれば、
返したくなるというのが…人っていうものではないかと思います。
だとしたら、まずは部下に対して与えてみる、
投げかけてみるということが必要かと思います。
それで返ってくるかどうかは分かりません…。
しかし、与えなければ投げかけてみなければ返ってこないことは分かっています。
まとめ
今回、「部下の気持ちがわからない…」という上司の方へ、
どのように部下に接したら良いのかや悩みの聞き方についてご紹介してきました。
僕が入社してから今に至るまで、僕自身も紆余曲折ありましたし、
生活環境や趣味に至るまで、いろいろと変わってきています。
その時その時で、仕事へのモチベーションも変わってますし、
上司の僕に対する対応も変わっていたように思います。
5年、10年というスパンで見ると、会社の方針もその都度変化していますし、
その変化に合った部下への対応が求められているんですね。