こんにちは!営業一筋20年、営業マンお悩み解決ブロガーのタッピー(⇒プロフィールはこちら)です。
「えっ、あのトップ営業マンがうつ病に!?」
現役営業マンの心の悩みで、とくに多いのが「うつ病」。
うつ病になると現役に復帰することは難しいのが現状。
そんなうつ病にならないためにも、現役営業マンで陥りやすい人の特徴とならないための具体的心得についてご紹介してみます。
実際、ぼくが精神科の先生に教えて頂いた方法もご紹介していますので、
「僕も、うつ病かも…」
なんて心当たりのある人は、ぜひ記事を最後まで読んで自分自身の生活を見直してみましょう。
目次
営業マンを取り巻く”うつ病”の現状
ここ最近、職場のなかでも「うつ病」という言葉をよく聞くようになりました。
僕の勤めている地方の中小企業の会社でも、うつ病で数人が休職中というのが現状。
現役営業マンを取り巻く環境で言うと、
・お客様対応によるストレス
・最前線でのクレーム対応
・ノルマなど数字に追われる日々
・サービス残業や休日出勤
日々お客様と接する営業マンにとって、うつ病の原因と言われる「ストレス」がなくなる日はありません。
また「常に数字に追われる環境」や「休日がとれない」などうつ病になりうる要因はいろいろと考えられます。
営業マンのうつ病はストレスが原因なの?
うつ病と聞いてやはり思い当たる原因は、
「ストレス」
ではないでしょうか…。
「ストレスがある」というのは、必ずしも悪いことではありません。
しかし「ストレスが日々積み重なって自分の許容量を超えてしまう」場合が危険なのです。
ストレスが自分の許容量を超えて、ストレスと許容量のバランスが保てなくなってしまうと、いわゆる「働きすぎ」という状態になってしまっているのです。
ストレスと許容量のバランスが大事!
つまり、「ストレスがある」ことがうつ病の原因なのではなく、
「ストレスとそれを受け入れる許容量のバランスが崩れる」
ことが、現役営業マンのうつ病の主な原因になるわけです。
現代は「ストレス社会」とも呼ばれ、「バリバリの営業マンだった人が突如うつ病に苦しむ」というケースがとても多くなっています。
ある調査によると、「年間で約500万人の人にうつ病の傾向が見られる」と試算されています。
うつ病は個人差が大きく、その境目があいまいです。
うつ病は誰しもが起こり得る病気です!
そして、「うつ病は誰しもが起こり得る病気」だということを知っておかなければなりません。
「今まであんなに生き生きと仕事をしていた人が、部署を変わってから急に元気がなくなり、仕事も休みがちになる…」
なんてことよくありますよね。
「自分はストレスにも強いので大丈夫!」
と思っているあなたも、「環境の変化」によってはうつ病になる可能性もあるわけですね。
営業マンがうつ病になる要因とは?
営業マンがうつ病になる要因のひとつに「人間関係」が大きく影響していると言えるでしょう。
・上司や部下との人間関係
・お客様や取引先との人間関係
・家庭での人間関係
営業マンは、上記のようなことが要因となってうつ気味、もしくはうつ病になるケースが多いと思います。
また、30~40代といった中堅クラスの営業マンに多いのが、「サンドイッチ症候群」というものです。
✔お客様と会社の意向との間で右往左往
✔責任を押し付ける上司と言うことを聞かない自分勝手な後輩
✔家庭や子育て親の介護などで振り回される
30~40代と言えば働き盛り!
うつ病なんかで、何年も大切な時間を棒に振って欲しくないです。
病院の先生に言われたショックな言葉…
そんな偉そうに解説している僕も、30代前半にうつ病になりかけた暗い過去があります。
当時の僕は、家庭を持ち念願のマイホームも購入。
職場では店の運営を任されるマネージャーという立場になりたての頃。
プレイングマネージャーとして部下の育成をしながら、自らも車を売っていくという立場を数年こなしていた頃…
ストレスによる胃痛は昔からありましたが、肩こりが異常にひどくなり、激しい疲労感に日々悩まされるようになりました。
✔店の目標を達成していなければ休日も出勤
✔夜も部下の書類をチェックしたりで帰宅が遅くなる日々
✔たまの休日はというと早朝から目が覚める不眠状態
そんな中でも仕事の手を止めるわけには行かず、その状態を数ヶ月過ごしていた頃…
「商談中に所々ろれつが回らなくなる…」
お客さんもビックリですよね。
さすがに僕も「自分の体調がおかしい」と思い始め、思い切って精神科に行ってみることにしました。
そこで先生から言われた言葉がショックでした。
「タッピーさん、このままこの状態で仕事を続けていると必ずうつ病になりますよ!」
まさか僕がうつ…。
かなりショックでした。
それ以降、考え方を急転換させ、
「無理せず、自分なりの人生を歩もう」
と心に決め、いまに至っています。
あのまま病院にも行かなければ、現在の僕はなかったと思います。
いまは誰しもがなる病気。
体調に異変を感じたら、すぐに病院へ行って症状を診てもらいましょう。
うつ病に陥りやすい人の5つの特徴とは?
うつ病に陥りやすい人には、いくつかの特徴があるもの。
①完全主義タイプ
②自責傾向タイプ
③対人優先タイプ
④他者依存タイプ
⑤秩序志向タイプ
①完全主義タイプ
何でも完璧にこなさないと気が済まないタイプ。
「仕事を完璧にこなさないと気が済まない」
しかし、仕事はあなたの思うようにはいかないもの。
「仕事を完璧にこなそうと頑張りはしますが、思うようにならない仕事が増えていく」
「次第に疲労も増え続け、できないと思うと絶望感を感じ始める」
そしてある時をきっかけに、体が不調を訴え始めるのです。
体中の疲労感が取れず、思考能力も落ちてぼ~っとした時間が多くなります。
そうなると、「うつ気味」と呼ばれるうつ病の一歩手前。
その体のSOSのサインを見落とすことなく、一度業務から離れてみるなどきちんと対処することが重要です。
②自責傾向タイプ
周囲で起きたトラブルを、すべて「自分のせいだ」と考えてしまうタイプ。
とても性格が良く誰からも慕われる上司なんですが、その性格ゆえに何でもかんでも自分のせいにしてしまう。
ストレスを抱えてか顔面の神経が引きつってしまい、病院に通うことになってしまいました。
やはり、このようなタイプの人もうつ病になりやすいと言えます。
③対人優先タイプ
周りに気を遣い過ぎて、自分よりも他人を優先するタイプ。
上記の自責傾向タイプにも似ていますが、自分を犠牲にしてしまってはストレスも溜まっていくでしょうしうつ状態になりやすいと言えます。
④他者依存タイプ
家族や周囲の人に頼った生活をしているタイプ。
頼りにしている人が亡くなったりすると、途端に弱まりうつ状態になって行ってしまいます。
このタイプの人は、高齢者に多くうつ状態の人が見られます。
あまりにも依存度が高いと、その人がいなくなった時にうつ病になりやすいと言えます。
⑤秩序志向タイプ
性格が几帳面で決められた通りに物事が運ばないと我慢できないタイプ。
このタイプの人は、災害時などにうつ状態になるケースがあります。
いままでの生活と違うイレギュラーなことが起こった時に、そのことがストレスとなりうつ病になったりするのです。
「新型うつ病」ってどんな”うつ”?
最近では、「新型うつ」と呼ばれるこれまでにない症状で20~30代に多いうつ病があります。
従来は、いわゆる真面目で気を遣いすぎる性格の人がなりやすかったうつ病ですが、最近では自分を強く持ちすぎて周囲との調和がとれなくなりうつ病になる「新型うつ」が多いとのこと。
学生のうちは良いですが、社会に出たら環境が大きく変わります。
「上司も忙しく、部下にかまっていられない。」
社会に出た途端に依存できる対象がなくなり、適応障害でうつ気味になっていきます。
この「新型うつ」が増えている背景には、現在の「情報量の多さ」も影響していると考えられています。
上手にストレス発散し溜めないことが大事!
「自分はうつ気味かも…」
という人は、以下のようなことが該当しないか一度確認してみましょう。
うつ気味症状チェック
✔憂鬱で重苦しい気分が2週間ぐらい続いている
✔とても疲れやすく、疲労感が慢性的である
✔不眠や過眠、早朝から目が覚める
✔食欲の増減、体重の増減がある
✔興味や関心、喜びを感じなくなった
✔ろれつが回らなくなる時がある
✔焦燥感があり、物事がはかどらない
✔思考力や集中力、決断力がなくなった
あなたは、上記のような症状が当てはまりませんか?
2週間以上このような症状が出ている人は危険です!
早めに医師に相談した方が良いと思います。
こまめにストレスを発散させてうつ予防
やはり、うつ病予防にはストレスを溜めないことがとても重要です。
たとえば、以下のようなことが挙げられます。
・遊んでリフレッシュ(釣り、カラオケ、映画)
・体を休める(睡眠、マッサージ、温泉)
・精神を休める(アロマ、瞑想、複式呼吸)
・非日常的な所へ行き心身をリフレッシュ(旅行、森林浴)
営業マンを長く続けて行くためには、ストレスやうつのことをきちんと理解して、自分なりのストレス解消法を見つけ定期的に発散させることが重要です。
まとめ
今回は、「あのトップ営業マンがうつ病に!?」陥りやすい人の5つの特徴とは?というテーマで解説してきました。
一度うつ病になってしまうと、復帰するのにたくさんの時間を必要としますし、元通りになれない可能性だってあるのです。
うつ病にならないためにも、現在の情報化社会に多いストレスをきちんと把握し、うまく発散させることが重要。
あなたも自分自身を見つめ直し、ちょっとでもうつ気味が疑われる人は、自分で対策をするなり、専門の病院に相談に行くなりして未然に防ぐことが大切です。