こんにちは!営業一筋20年、営業マンお悩み解決ブロガーのタッピー(⇒プロフィールはこちら)です。
自動車ディーラーの営業マンと聞くと、
「ノルマがある」「土日祝日が仕事」「残業や休日出勤がある」
など負のイメージが思い浮かび敬遠されがちでしたが、ここ最近ディーラー営業マンへの転職が増えてきているようです。
ただ、離職率が高い職種なのも事実。
この記事では、ディーラー営業マンを20年以上続けている僕が、転職を決める前に知っておいてほしいディーラー営業マンのほんとの真実についてご紹介いたします。
目次
ディーラー営業への転職が増えてきている
自動車ディーラーの営業マンという職種は、転職市場でも常に求人があると言っても過言ではないですよね。
実際、僕が勤めている会社でも常にハローワークへ求人を出しています。
しかし2021年4月現在、世の中はコロナ禍で雇用が減り失業者も増えたせいなのか、急に問い合わせが増えてきています。
ただ、実際にディーラー営業マンも入れ替わりが激しいのが事実。
ディーラー営業マンへの転職を決める前に、よく職種の内実を理解しておく必要があります。
自動車ディーラーとは?
まず基本的なことですが、自動車ディーラーとは新車や中古車を小売販売する事業者全般をさします。
その中でも、自動車メーカーと特定契約を結んでいる販売店のことを、一般的に自動車ディーラーと呼びます。
国産車、輸入車ともに自動車ディーラーがあり、一般消費者向けに自動車を販売する業務を行うほか、自動車の整備や修理など自動車に関するサービスを提供しています。
自動車ディーラーの職種はおおまかに4つ
ディーラースタッフの仕事内容は、大きく4種類に分かれています。
●営業スタッフ
●サービスフロント
●メカニック
●事務スタッフ
それぞれの業務内容について簡単にご紹介してみます。
営業スタッフ
自動車ディーラーの営業スタッフの業務は次のとおりです。
●新車・中古車の販売
●既存のお客様管理
●自動車保険の募集
●その他商品の紹介や販売
営業スタッフは、ディーラーの仕事の中でも中心的存在。
営業スタッフが車を販売することで、ディーラー業務のすべてが始まるからです。
サービスフロント
サービスフロントの業務は以下のとおりです。
●点検車検整備の受付や見積り
●事故対応や板金修理の見積り
●部品の発注や取引業者の対応
サービスフロントは、車の整備に関わることでお客様対応をするため、元々メカニック(=整備士)だった人がほとんど。
営業スタッフ同様に車のメンテナンスの分野でお客様への接客を行うので、やりがいや責任も多い職種です。
メカニック
メカニックの業務内容は以下のとおりです。
●自動車の点検車検整備
●自動車の修理
●リコール時の修理対応
●販売車のオプション取付け
営業スタッフやサービスフロントがお客様対応するのに対し、メカニックは自動車に対しての業務が中心となります。
「根っから機械いじりが好き」「自分の車を自身でいじりたい」など、自動車や機械いじりが好きな人にはおすすめな職種です。
事務スタッフ
事務スタッフの業務は以下のとおりです。
●店頭での受付
●顧客からの電話応対
●ショールームのポップ作り
●リスト作成やその他事務
一般的な事務の業務と共通する部分もありますが、店頭に来られたお客様対応や電話応対、お茶出しなどのディーラーならではの業務も多々あります。
ディーラー営業マンの内実5選
ディーラーで働く人の仕事内容がわかったところで、本題のディーラー営業マンの内実について厳選してご紹介いたします。
配属先によっても異なりますが、ある程度把握して入るのとまったく知らずに入るのとではその後の対応も変わってきます。
入った後で後悔することのないよう、この内実5選をぜひ参考にしてみてください。
①ノルマはかならずある
②土日は出勤で家族との時間は少ない
③残業や休日出勤は当たり前
④高い離職率
⑤やれば高い給料を得られる
①ノルマはかならずある
営業職である以上、毎月、数字(=ノルマ)との戦いは当たり前のことです。
自動車ディーラーにとって営業職は会社の花形。
営業マンが車を販売しないと、その後の車検点検整備はないし板金修理も入りません。
メカニックや事務スタッフの仕事がなくなるわけです。
ですので、営業マンには毎月個人に割り振られたノルマがあります。
「ノルマについての詳しい内容」は次の記事で解説していますので、ぜひこちらをご覧になってみて下さい。
②土日は出勤で家族との時間は少ない
自動車ディーラーは、週末の土日を「イベント日」として、お客様にご来店いただけるような催し物を準備しております。
なので、週の中でも土日は大事な曜日で全員かならず出勤です。
ちなみに、営業マンが土日を休んでしまうと、せっかく来店された自分のお客様を接客する人がいなため、お客様をみすみす帰らせることになります。
そのようなことから、土日は必ずと言って良いほど出勤ですが、そのため家族との時間は一般的な土日休みの人に比べると少なくなります。
✅土日は家族と自宅でゆっくり
✅週末は息子とキャッチボール
✅地域のイベントに参加
✅週末にプチ旅行
このようなことはできなくなります。
家族と行動がすれ違うのです。
③残業や休日出勤は当たり前
自動車ディーラーの営業時間は会社によって異なりますが、一般的に9時~18時半までといった感じ。
営業時間だけ見れば、他の業界の職種とほとんど変わりないかもしれませんが、実際のところはかなり異なります。
若いスタッフはもっと遅い帰宅です。
普通の職種では、残業した分残業代が支給されるのでしょうが、営業職にはその概念が当てはまりません。
要は、売ってなんぼの世界なのです。
その月のノルマを達成していれば、自分の好きな時間に帰宅できますが、達成してもいないのに早く帰宅するのは帰りにくいものです。
また、お客様相手のため休日に商談ということも多々あります。
自動車ディーラーの営業マンは、休日が休日でなくなる時が多いわけですね。
④高い離職率
自動車ディーラーの営業マンが高い離職率なのも事実。
なぜ離職率が高いのかと言うと、おおまかには先ほどご紹介した「ノルマ」と「人間関係」。
営業マンを長く続けていくためには、毎月のノルマをコンスタントにこなす必要があります。
1,2年はがむしゃらにノルマをこなせても、5年、10年とこなして行くのは並大抵の努力ではないのです。
また、営業職はお客様相手の仕事。
良いお客様もたくさんいますが、なかには気難しい人や難癖つけてくる人などさまざまです。
そんなお客様からクレームがあったりすると、営業マンはその最前線でクレーム対応をしなければなりません。
「自分がやった失敗ではないのに…」
という時も、お客様へお詫びをし、罵声を浴びせられることもしばしば…
そんなお客様対応が段々と嫌になり、営業の世界を去って行く人は少なくありません。
なお、次の記事では「営業離職率50%以上!?」というテーマで、営業マンが挫折する一番の理由について解説しています。
⑤やれば高い給料を得られる
これまでディーラー営業マンのマイナスなことばかりご紹介してきましたが、最後に良い点をひとつご紹介!
営業職は、先ほどもお伝えした通り自動車ディーラーの花形とも言える職種であり、本人の頑張り次第では高収入が見込めます。
歩合給の割合は会社によって違いがありますが、営業成績の良い人は年収1,000万円を超えるケースも見られます。
ですので、高収入を望む人は絶対に営業職になるべきなのです。
ちなみに、次の記事では「ディーラー営業マンの平均年収」について解説していますので参考にしてみてください。
ビジネススキルを磨いておこう!
ただ、高収入を得るため営業マンを長く続けるのも楽なことではありません。
営業職は、お客様から契約を獲得するために、さまざまなスキルを必要とする職種です。
■コミュニケーション能力
■巧みなセールストーク
■問題解決能力
その他にも、さまざまな専門知識が求められます。
営業マンを続けていくためには、これらのスキルを常に磨いておく必要があるのです。
これから営業職を目指す人は、営業スキルを身に付けてから営業の世界に入ることを強くおすすめします。
では、どうしたら営業スキルを磨くことができるのか?
「僕が営業スキルを学んだ方法」について、次の記事で詳しく解説しています。
まとめ
今回は、ディーラー営業へ転職希望の人必見!後悔しないために知っておきたい5つの真実というテーマで解説してきました。
僕が今回ご紹介したことを知っていれば、思い切ってディーラー営業マンへ転職すべきか、それとも違う職種にするべきかの判断材料になると思います。
ちなみに僕のブログでは、その他にもディーラー営業マンについて色々とご紹介しています。
入った後で後悔しないためにも、ぜひ記事を参考にしてみてくださいね。