こんにちは!営業一筋20年、営業マンお悩み解決ブロガーのタッピー(⇒プロフィールはこちら)です。
2022年2月現在、日本の自動車産業に携わっている人は500万人以上。
その最前線で自動車を販売しているのが我々ディーラー営業マンですが、「近い将来ディーラーに営業マンがいなくなる日が来るかも…」とさまざまなメディアで言われています。
ディーラー営業マンが完全にいなくなる日はもうしばらく先かもしれませんが、電気自動車の普及によりリストラは加速する恐れがあります。
後悔しないためにも今の現状をよく知り、自身の将来のためにいまの内から備えておく必要があるのです。
今回は、そんな自動車ディーラーの行く末について解説していきます。
目次
自動車ディーラーから営業マンがいなくなる?
僕が自動車ディーラーに勤め始めた20年以上前の販売方法と言えば、住宅を一件ずつひたすら歩き回って販売する飛び込み営業が主流でした。
個人宅を朝から晩までガンガン訪問して新車の販売をしていました。
しかし時代も変わり、個人情報がうるさく言われるようになってからは飛び込み営業はしづらくなり、訪問型の販売から来店型の販売へとシフトして行きました。
またここ最近では、若者や車をあまり使用しない人を中心に、車を所有するという考えから車を一定期間借りるというサブスクリプション(サブスク)も始まりました。
インターネットの普及により、さまざまな分野で商品販売の方法が変わって行くなか、これからの自動車業界もクルマの販売方法が大きく変わろうとしているのです。
販売はオンラインが当たり前になる時代
これからの自動車販売は電気自動車の普及にともない、どんどんと「オンライン販売」が加速する可能性があります。
電気自動車は駆動用バッテリーの経年劣化の管理や充電インフラとのマッチングなどデータ管理の重要性が高い面があり、オンラインによるサブスク販売との相性がいいと考えられています。
テスラ社の現状とは?
いまアメリカだけでなく、世界中で注目を集めている自動車会社が「テスラ」です。
テスラは電気自動車専門のメーカーですが、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)がオンライン販売への全面移行を表明。
米国に130店舗ある販売店は一部を除き閉鎖すると発表があり、店舗閉鎖に伴う従業員のリストラが懸念されています。
テスラのオンライン販売
テスラはモデル3という車種に3万5,000ドル(約390万円)と3万7,000ドルの2つの廉価グレードを追加。
注文画面に進み車両のグレードやインテリアなどのオプションを選び、カード決済で頭金を支払えば購入手続きがオンライン上で完了する機能を整備しています。
「スマホから1分でテスラを買うことができる!」
このようにテスラは力強く宣伝しています。
試乗ができないのが当たり前!
ちなみに、テスラの車は試乗することができません。
購入する前にディーラーで試乗する必要がないように返品のルールも見直し、購入から7日以内、または走行距離が1,600㎞以下であれば車両代金の全額払い戻しを受けられるようにしているのです。
オンライン販売導入で販売価格は6%下がる
オンライン販売では予算や車種、ボディーカラーなどに応じて車種を絞り込めます。
360度カメラで撮影した画像で内容も確認できるので、現車を見なくても購入を判断できるのです。
テスラでは、オンライン販売の導入と他のコスト削減を組み合わせることで、今後テスラ車の平均車両価格を約6%下げることができると見込んでいます。
ディーラーはメンテナンス中心で営業職がいなくなる
これまで自動車ディーラーの花形であり待遇面でも差があった営業職は、オンライン販売の導入が加速することで厳しい時代へと向かうことになることでしょう。
それに比べ車の整備は、現行法である限りしばらくなくなることはなさそうです。
車自体にたくさんのセンサーが付いて、事故を起こしにくく壊れにくいため整備の仕事は減りますが、ソフトウェアのアップデートなどITを活用したメンテナンスが増えるはずです。
自動車ディーラーが生き残るために、また我々営業マンが職を失わないためにも、いまの内から将来を見据えた行動を考えておく必要があると言えます。
まとめ
今回は、自動車ディーラーから営業マンがいなくなる日も間近!?ディーラーの今後の行く末とは?というテーマで解説してきました。
自動車ディーラーは、電気自動車の販売やオンライン販売の導入により今後10年の間に大きく変化するはずです。
そこで働く我々ディーラー営業マンも他人ごとではありません。
今後の自動車ディーラーの行く末を真剣に考え、いまの内から備えをしておく必要があると言えます。